気管支喘息

気管支喘息のイメージイラスト

子どもに発症している気管支喘息のことを小児喘息と言います。小児喘息は、主にアレルギーが原因で呼吸の通り道となっている気道が慢性的に炎症を起こすことで、気管支が細くなって呼吸がしにくくなっている状態を言います。この場合、喘鳴(「ヒューヒュー」、「ゼーゼー」という呼吸音)の症状が出て、肩で大きく呼吸をしないと息苦しくなるほか、気管支にほんのわずかの刺激があるだけで咳が出るようになって、それがなかなか止まらなくなり(喘息発作)、場合によっては呼吸が停止することもあると言われています。
なお発症の原因はアレルギーですが、アレルゲン(抗原:アレルギーとなる原因物質)としては、ハウスダスト、ダニ、花粉(スギやブタクサ など)、特定の食物などが挙げられます。
喘息発作については夜から明け方にかけて起こることが多く、アレルゲンのほかにもストレス、激しい運動をした後、食べ物や飲み物でむせるということもあります。

発作時の治療としては、気管支を広げるための薬、もしくは痰を切るとされる去痰剤を用います。ただ使用方法は、発作の程度によって、内服、吸入、点滴など異なっていきます。